いのちを生み、よみがえらせる母なる神
どんな神さま?
命を生み、よみがえらせる、母のような神さまです。天と地がはじめて分かれたとき、天之御中主神、高御産巣日神につづいて、高天原に三番目にあらわれました。この三柱は造化三神と呼ばれます。名前の「むすひ」は、ものを生み出し、育てるふしぎな力のこと。「むす」は「苔がむす」の「むす」、「むすこ」「むすめ」の「むす」と同じ言葉とされます。
高御産巣日神が、高天原で天照大御神とともに命令を下す神であるのにたいして、神産巣日神は、出雲の神々を助ける場面で活やくします。須佐之男命に殺された食べものの女神の体から、稲や麦の種をとらせて、作物のはじまりとしたのはこの神です。兄たちに殺された大国主神を、貝の女神たちをつかわしてよみがえらせたのもこの神でした。
国づくりを助けた小さな神・少名毘古那神は、この神の子です。神産巣日神は「たしかに私の子です。手の指のあいだから、こぼれ落ちた子です」と言い、大国主神と兄弟になって国をつくるよう命じました。『古事記』では「御祖」、つまり母神と呼ばれることがあります。こまっている者を見すてず、命をつなぐ手だてをさずけてくれる。出雲の神々の、たのもしい後ろだてです。
登場する主な神話
- 天地のはじまり
- 大国主神の蘇生
- 大国主の国づくり
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 神産巣日神
- 読み
- かむむすひのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 別名・表記
- 神皇産霊尊 かみむすひのみこと
日本書紀表記・② 記紀間の対応 - 神産巣日神(カミムスビ) かみむすびのかみ
別読み・表記ゆれ(清音・濁音)
- 神皇産霊尊 かみむすひのみこと
- 図鑑番号
- K00137
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