天のまんなかに、最初に現れた神さま
どんな神さま?
『古事記』のいちばんはじめに名前が出てくる神さまです。天と地がはじめて分かれたとき、高天原に最初にあらわれました。名前は「天のまんなかの主」という意味と考えられています。つづいてあらわれる高御産巣日神、神産巣日神とあわせて、造化三神と呼ばれます。
ところが、この神はあらわれるとすぐに身をかくしてしまい、そのあとの神話にはいちども登場しません。何をしたのか、どんな姿なのか、いっさい語られないのです。古い時代には、この神をまつる神社もほとんど知られていませんでした。世界のまんなかにいるのに、何もしない。そこがこの神のふしぎなところです。
時代がくだると、この神は新しい信仰とむすびついていきます。天のまんなかで動かない北極星を神とする妙見信仰と重ねられ、星の神としてまつられるようになりました。江戸時代には学者たちが、すべてのはじまりの神として大切に考えるようになります。いまは東京の水天宮や埼玉の秩父神社などにまつられ、安産や開運の神として親しまれています。何も語られないからこそ、人びとはそこにさまざまな願いを重ねてきました。
登場する主な神話
- 天地のはじまり(別天神の最初の一柱)
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 天之御中主神
- 読み
- あめのみなかぬしのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 別名・表記
- 天御中主尊 あめのみなかぬしのみこと
日本書紀表記・② 記紀間の対応(一書)
- 天御中主尊 あめのみなかぬしのみこと
- 図鑑番号
- K00049
