神世七代のはじめに現れた神
どんな神さま?
国の土台をあらわす、はじまりの神さまです。『古事記』では、とくべつな五柱の別天つ神のあとに、神世七代のいちばんはじめとしてあらわれます。男女の対にならない「ひとり神」で、姿を見せることなく、身をかくしました。直前にあらわれた天之常立神と、名前が対になっています。
名前の「常立」は、いつまでもかわらずに立ちつづけること。あるいは、土台がしっかりとあらわれることをあらわすとされます。水にうかぶあぶらのようにただよっていた世界に、ようやく「国」という、たしかな足場ができた。そのことを神さまにした名前と考えられています。このあと、泥や砂の神、芽の神がつづき、大地がだんだん形になっていきます。
『日本書紀』では国常立尊と書かれ、たくさんある伝えの多くで、天地のはじめに、いちばん最初にあらわれる神とされています。『古事記』の最初の神が天之御中主神であるのとは、ちがっています。そのため、のちの時代には、すべてのおおもとの神として、とくに大切に考えられるようになりました。伊勢や京都でおこった神道の教えでは、宇宙の根源の神とされています。何も語らず、何もしないけれど、すべてをささえている。大地そのもののような神さまです。
登場する主な神話
- 初発の神々(神世七代)
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 国之常立神
- 読み
- くにのとこたちのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 別名・表記
- 国常立尊 くにのとこたちのみこと
日本書紀表記・② 記紀間の対応
- 国常立尊 くにのとこたちのみこと
- 図鑑番号
- K00155
