天之狭土神と対になる土の神
どんな神さま?
神生みで生まれた、土の神さまです。親は、山の神・大山津見神と、野の神・鹿屋野比売神。この二柱が山と野をそれぞれ受けもって生んだ八柱の神の、二番目にあたります。天之狭土神と対になっています。
名前の「さづち」は、神聖な土をあらわすとする説があります。「さ」を坂のこととみて、山と野のさかいにある坂をつかさどる神とする説もあります。山から野へ、ゆるやかに下っていくあたりの大地。そこは、木の葉がつもってこえた土ができ、やがて人が畑をひらく場所です。
この神は、『日本書紀』ではとても大きなあつかいを受けています。『日本書紀』の本文は、世界のはじまりに、まず国常立尊があらわれ、次に国狭槌尊、その次に豊斟渟尊があらわれた、と語ります。この国狭槌尊が、国之狭土神とよく似た名前なのです。世界で二番目にあらわれた神、ということになります。『古事記』では山と野の神の子として、ひかえめに登場する神が、『日本書紀』では天地のはじまりの神にならんでいる。同じ神話でも、書物によって、神さまの位置はずいぶんちがいます。どちらの書物も、土を、世界のはじまりにかかわる大切なものと考えていたことは同じです。足もとの土をふみしめるとき、そこにいる神さまです。
登場する主な神話
- 国生み・神生み
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 国之狭土神
- 読み
- くにのさづちのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00154
