神世七代の二代目のひとり神
どんな神さま?
世界のはじまりにあらわれた、神世七代の二代目の神さまです。国之常立神の次にあらわれました。男女の対にならない「ひとり神」で、姿を見せることなく、身をかくします。この次の代からは、男女ひと組の神々があらわれるので、最後のひとり神ということになります。
名前の「豊」は、ゆたかなことをたたえる言葉です。「雲野」については、いくつかの説があります。ひとつは、雲のたなびく広い野原、とみる説。もうひとつは、まだ形のさだまらない、もやもやとした世界のはじまりのようすをあらわす、とみる説です。国之常立神によって国の土台ができ、その上に、雲のようにぼんやりとした、けれどもゆたかなものが広がっている。そんな場面を思いうかべることができます。
『日本書紀』では、豊斟渟尊と書かれます。そして、伝えによって、たくさんのちがう名前で記されています。それだけ古くから語られ、言い伝えがいくつにも分かれた神なのでしょう。『日本書紀』の本文では、国常立尊、国狭槌尊につづいて三番目にあらわれ、この三柱が、世界でいちばんはじめの神々とされています。土台ができ、雲がわき、やがてそこから泥と砂があらわれ、芽が出て、大地がかたまっていく。雲は、雨をふらせて大地をうるおします。何かが生まれる前の、ゆたかな気配。それをあらわす神さまです。
登場する主な神話
- 初発の神々(神世七代)
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 豊雲野神
- 読み
- とよくもののかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00227
