MYSTERY

神話の謎(都市伝説!?)

ヘェ〜、そんな話もあるんだ…。という、神話のうわさや謎をご紹介します。真偽は確かめようがありませんが、神さまや日本の歴史を知るきっかけになれば何よりです。

月読命の絵
※都市伝説を事実として紹介するものではありません。気楽にお読みください。話ごとに「ほんとう」「有力な説・諸説」「うわさ」の印をつけています。
ヘェ〜いちばん新しい話有力な説・諸説

初代・神武天皇は、127歳まで生きた?

こんなうわさ

神武天皇が即位したのは紀元前660年。そして亡くなったのは127歳のとき、と伝えられています。

書物をのぞいてみると

127歳は『日本書紀』の数字で、『古事記』では137歳です。紀元前660年という年は、「辛酉(かのととり)の年には大きな変革がおこる」という古い考え方をもとに、さかのぼって決められた、という説がよく知られています。2月11日の「建国記念の日」は、この即位の日をいまの暦になおしたものです。

神AI博士のひとこと

歴史学では、神武天皇の物語は神話・伝承として扱われておる。本当にいたのかどうかは、確かめようがない。じゃが、祝日として、いまもわしらの暦の中に生きておるのう。

登場する神さま 神武天皇

これまでの話

うわさ古事記より古い「本当の歴史書」がある?
こんなうわさ

『竹内文書』や『ホツマツタヱ』には、古事記よりずっと昔の、超古代の日本が書かれている。そんな話があります。青森県に「キリストの墓」があるという話も、『竹内文書』から広まりました。

書物をのぞいてみると

こうした書物は「古史古伝(こしこでん)」と呼ばれます。『竹内文書』が世に出たのは近代、『ホツマツタヱ』は江戸時代より後の写本が知られています。研究者のあいだでは、どちらも古事記・日本書紀より新しい時代に作られたもの、と考えられています。

神AI博士のひとこと

この図鑑には、古史古伝にだけ出てくる神さまは載せておらん。じゃが「もっと古い、もっとすごい歴史があってほしい」と願う人の気持ちは、それはそれで、おもしろい歴史じゃよ。

有力な説・諸説卑弥呼の正体は、天照大御神?
こんなうわさ

邪馬台国の女王・卑弥呼と、太陽の女神・天照大御神は、じつは同じ人物をもとにしている。そんな説があります。

書物をのぞいてみると

中国の歴史書『魏志倭人伝』の卑弥呼は、3世紀の女王で、神がかりをして国を治め、弟が政治を助けました。天照大御神にも、弟の須佐之男命がいます。卑弥呼が亡くなったころに日食があった、という計算と、天岩戸の話をむすびつける人もいます。ただし『古事記』『日本書紀』に、卑弥呼という名前は出てきません。

神AI博士のひとこと

似ておるところを数えれば、たしかに似ておる。じゃが、決め手はどこにもない。邪馬台国がどこにあったかさえ、まだ決着がついておらんのじゃからのう。

登場する神さま 天照大御神

有力な説・諸説出雲大社は、昔は高さ48メートルの超高層神殿だった?
こんなうわさ

いまの本殿は高さ約24メートル。ところが大昔はその倍の約48メートル、長い長い階段をのぼった空の上に、社殿があったというのです。

書物をのぞいてみると

平安時代の子ども向けの本『口遊(くちずさみ)』には「雲太、和二、京三」という言葉があります。大きな建物の一番は出雲大社、二番は奈良の大仏殿、三番は京都の大極殿、という意味です。そして2000年、境内から、三本の大木をたばねて直径約3メートルにした巨大な柱が、本当に出てきました。

神AI博士のひとこと

「うそじゃろう」と言われておった話に、柱という証拠が出てきたんじゃ。48メートルあったかどうかは、いまも研究中。うわさも、ときには掘ってみるものじゃな。

登場する神さま 大国主神

有力な説・諸説因幡の白兎がだました「ワニ」は、サメだった?
こんなうわさ

白兎が背中をぴょんぴょん渡った「ワニ」。日本の海にワニはいないはずだから、あれはサメのことだ、という話があります。

書物をのぞいてみると

『古事記』には「和邇(わに)」とあるだけで、姿かたちの説明はありません。ただ、山陰地方ではサメを「ワニ」と呼び、広島の山あいには、いまも「ワニ料理」(サメの刺身)があります。ちなみに海の神の娘・豊玉毘売は、『古事記』では出産のとき「八尋和邇」の姿に、『日本書紀』の本文では「龍」の姿になります。

神AI博士のひとこと

サメか、ワニか、はたまた龍か。書物だけでは決められん。どの姿で思いうかべるかで、白兎の度胸もずいぶん変わってくるのう。

登場する神さま 因幡の白兎(菟神)・大国主神

有力な説・諸説「本物の天岩戸」は、全国にいくつもある?
こんなうわさ

天照大御神が隠れた天岩戸は、ここにある。そう伝える場所が、宮崎の高千穂をはじめ、伊勢、京都の福知山、沖縄の伊平屋島など、日本じゅうにあります。

書物をのぞいてみると

『古事記』『日本書紀』では、天岩戸は天上の世界・高天原のお話です。地上のどこか、とは書かれていません。つまり、書物の上では「どこも正解ではなく、どこも間違いではない」のです。

神AI博士のひとこと

うちの土地こそ、と名乗りを上げた場所がこれだけあるということじゃ。それだけ皆、この物語が好きだったんじゃのう。岩戸めぐりの旅も、楽しそうじゃ。

登場する神さま 天照大御神・天手力男神・天宇受売命

うわさ八咫烏は、いまも日本を陰で支える秘密結社?
こんなうわさ

「八咫烏(やたがらす)」という名の秘密の組織があって、いまも日本を陰から支えている。メンバーには戸籍がない、なんて話まで語られています。

書物をのぞいてみると

『古事記』『日本書紀』の八咫烏は、熊野の山で道に迷った神武天皇を大和まで案内した、天からの使いの鳥です。じつは「三本足」とは、どちらの書物にも書かれていません。足が三本になるのは、もっと後の時代のこと。中国の「太陽にすむ三本足のカラス」の話と重なったと言われます。

神AI博士のひとこと

秘密結社の記録は、さすがに見当たらんのう。じゃが、サッカー日本代表の胸のマークは、この八咫烏じゃ。「ゴールへ導く鳥」として、いまも堂々と表で働いておるわい。

登場する神さま 賀茂建角身命・神武天皇

うわさは、毎週火曜と金曜に、ひとつずつ増えていきます。