夜を治める、静かな月の神
どんな神さま?
夜の世界をおさめる、しずかな月の神さまです。黄泉の国から帰った伊耶那岐神が禊をして、右の目を洗ったときに生まれました。左の目から生まれた天照大御神、鼻から生まれた須佐之男命とならんで、三貴子と呼ばれます。父から「夜の国をおさめなさい」と命じられました。
ところが『古事記』では、このあと月読命の物語は、ほとんど語られません。姉と弟がはなばなしく活やくするのにくらべて、ふしぎなほどしずかです。『日本書紀』の一書には、こんな話があります。月読命が、天照大御神の使いで保食神という食べものの女神をたずねました。女神は口から米や魚やけものを出してもてなしますが、月読命は「けがらわしい」と怒って、女神を斬ってしまいます。それを聞いた天照大御神は「あなたは悪い神です。もう会いたくありません」と言いました。それから太陽と月は、昼と夜に分かれてくらすようになったといいます。
名前は「月を読む」、つまり月の満ち欠けを数えることをあらわすとされます。昔のこよみは、月の形をもとにしていました。種まきや収穫の時期、潮の満ち引きを知るのに、月は大切な目じるしだったのです。伊勢神宮の月読宮、山形県の月山神社、長崎県壱岐の月讀神社などにまつられています。
登場する主な神話
- 三貴子の誕生
- 昼と夜が分かれた話(『日本書紀』一書)
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 月読命
- 読み
- つくよみのみこと
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 別名・表記
- 月夜見尊 つくよみのみこと
日本書紀表記・② 記紀間の対応
- 月夜見尊 つくよみのみこと
- 図鑑番号
- K00211
祀る主な神社
- 出羽三山神社 山形県公式サイト
