冠から生まれた十二柱の一柱
どんな神さま?
黄泉の国から帰った伊耶那岐神が、けがれを落とすために禊をする場面で生まれた神さまです。水に入る前に、伊耶那岐神は身につけていたものを次々と投げ捨てました。杖、帯、袋、衣、はかま、冠、そして左右の手の腕輪。そのひとつひとつから神が生まれ、あわせて十二柱になります。飽咋之宇斯能神は、このうち冠から生まれた神さまです。
『古事記』に物語はなく、名前だけが記されています。そこで昔から、名前の意味がいろいろに考えられてきました。よく知られているのは、口を大きく開けて罪やけがれを食べてしまう神、とする説です。旅人を飢えから守る神とみる説などもあります。
この十二柱の神々は、陸の道や海辺にかかわる名をもつものが多く、黄泉の国からの長い道のりをふり返るようにならんでいるとも読めます。大きな神さまが生まれる直前の、いわば「前ぶれ」の神々です。このあと水に入った伊耶那岐神から、天照大御神、月読命、須佐之男命が生まれます。
登場する主な神話
- 伊耶那岐命の禊
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 飽咋之宇斯能神
- 読み
- あきぐいのうしのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00002
