KAMI KARTE

賀茂建角身命

かもたけつぬみのみこと

賀茂建角身命の絵

賀茂の地をひらいた、導きの神さま

どんな神さま?

京都の賀茂の地をひらいた、みちびきの神さまです。京都市の下鴨神社にまつられています。『古事記』や『日本書紀』の神代の物語には名前が見えませんが、『山城国風土記』の、いまにのこる一部分に、くわしく語られています。

風土記によると、この神は、はじめ日向の山に天から降り、神武天皇の先に立って道案内をして、大和の葛城の山にとどまりました。そこから少しずつ北へうつり、山城の国に入って、川を下ります。そして、ふたつの川が合わさるところに立って、賀茂川を見わたし、「せまく小さいけれど、石の多い、清らかな川だ」と言いました。そこから川をさかのぼって、しずまったのが、いまの賀茂の地です。この神の娘の玉依日売が、川を流れてきた赤い矢によって、賀茂別雷命を生みます。

神武天皇を熊野から大和へみちびいた、三本足の大きなからす「八咫烏」は、この神が姿をかえたものだ、とする古い伝えがあります。そのため、下鴨神社では、みちびきの神、勝利の神として信仰されています。京都の三大祭りのひとつ「葵祭」は、下鴨神社と上賀茂神社のお祭りです。平安時代の姿そのままの行列が、都大路をすすみます。すすむべき道を、てらしてくれる神さまです。

登場する主な神話

  • 賀茂の地への鎮座(山城国風土記逸文)
  • 賀茂別雷命の誕生
  • 神武東征の八咫烏(新撰姓氏録など)

解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)

基本情報

見出し表記
賀茂建角身命
読み
かもたけつぬみのみこと
区分
古典の神
主な出典
山城国風土記逸文
別名・表記
  • 八咫烏 やたがらす
    神社・信仰での名・③ 神社伝承(賀茂氏・下鴨神社)※記紀本文の記述ではない
図鑑番号
K00362

祀る主な神社

関連する神さま

暦に登場する日

縁結びの神さまとして主役をつとめる日1月7日熊野本宮大社 八咫烏神事熊野本宮大社で八咫烏神事が行われる日。神武天皇を大和へ導いた八咫烏は、賀茂氏の伝えでは賀茂建角身命の化身とされます。