筥丘で大神を迎えた日女道丘の女神
どんな神さま?
姫路という地名のもとになった丘の、女神です。『古事記』や『日本書紀』には登場しません。『播磨国風土記』の、飾磨郡のところに出てきます。「日女道」は「ひめじ」と読みます。いまの兵庫県姫路市の、その「ひめじ」です。
風土記には、この丘の名前のいわれが語られています。大汝命、つまり大国主神の船が、らんぼうな子のおこした風と波で打ちくだかれたとき、積み荷があちこちに落ちて、十四の丘になりました。そのうち、蚕が落ちたところが、日女道丘です。蚕のことを、古い言葉で「ひめこ」と呼んだので、この名前がついたといいます。日女道丘は、いま姫路城が建っている、姫山のこととされています。
その丘の神が、日女道丘神です。風土記は、もうひとつ話を伝えています。大汝少日子根命が、この女神と会う約束をしました。女神は、近くの丘に、食べものや、はこなどのうつわを用意して、まっていました。それで、その丘を筥丘というのだ、と。大切な人をむかえるために、ごちそうとうつわをととのえて待つ、やさしい女神の姿です。世界遺産の姫路城は、白いさぎが羽をひろげたような美しさで知られます。その城が建つ丘に、千三百年前から女神がしずまっていた。城をおとずれるとき、足もとの丘の女神のことも、思い出してみてください。
登場する主な神話
- (記紀の神話には登場しません)
- 播磨国風土記・飾磨郡筥丘の地名由来
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 日女道丘神
- 読み
- ひめじおかのかみ
- 区分
- 古典の神
- 主な出典
- 播磨国風土記
- 図鑑番号
- K00361
