閉ざされた戸を開く、力の神
どんな神さま?
天岩戸をひらいた、力の神さまです。名前は「天の、手の力の強い男」という意味で、そのとおりの働きをしました。天照大御神が石屋にこもって世界がまっ暗になったとき、神々は祭りをひらいて大さわぎをします。天手力男神は、戸のわきにかくれて、じっとその時を待っていました。
外のにぎわいをふしぎに思った天照大御神が、戸を少しあけて身をのり出したその瞬間。天手力男神はその手をとって、外へ引き出しました。すかさず布刀玉命がうしろにしめ縄をはり、「ここから内へはおもどりになれません」と告げます。こうして世界に光がもどりました。力があるだけでなく、出番までしずかに待ち、ここぞという時をのがさなかった神さまです。
のちに天孫降臨にもしたがい、地上に降りました。長野県の戸隠神社には、このとき投げ飛ばした岩戸が落ちて戸隠山になったという伝えがあり、奥社にまつられています。伊勢神宮の内宮でも、天照大御神のそばにまつられる神のひとりです。力の神、スポーツの神として信仰され、とじてしまった道をひらきたい人が手を合わせます。
登場する主な神話
- 天岩戸
- 天孫降臨
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 天手力男神
- 読み
- あめのたぢからおのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 別名・表記
- 天手力雄神 あめのたぢからおのかみ
日本書紀表記・② 記紀間の対応
- 天手力雄神 あめのたぢからおのかみ
- 図鑑番号
- K00035
