祭りの供え物をささげ持つ神
どんな神さま?
祭りのそなえものをつかさどる神さまです。天照大御神が天岩戸にこもったとき、布刀玉命は、天児屋命とともに、鹿の骨を焼いて神の心をうらないました。そして、天の香具山から根ごとほってきたさかきの木に、上の枝にはまが玉を、中の枝には鏡を、下の枝には白と青の布をかけて、りっぱなそなえものをつくり、両手にささげもちます。
天児屋命が祝詞をとなえ、天宇受売命が舞い、神々が笑い、天照大御神が戸の外へ引き出されました。そのとき、すばやくうしろにしめなわをはりわたして、「ここから内へは、おもどりになれません」と告げたのが、布刀玉命です。神社の入口や神棚にはるしめなわは、ここからはじまったとされています。光がふたたびかくれてしまわないよう、世界をまもったのです。
天孫降臨では、邇邇芸命にしたがう五柱の神のひとりとして、地上に降りました。朝廷の祭りで、そなえものや道具をととのえた忌部氏の祖先とされます。忌部の人びとは、阿波の国、いまの徳島県で麻を育て、のちに船で房総半島にわたって、その地を「安房」と名づけたと伝えられています。千葉県館山市の安房神社は、この神をまつる社で、ものづくりと産業の神として信仰されています。
登場する主な神話
- 天岩戸
- 天孫降臨
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
日本三大金運神社
石川県の金剱宮、山梨県の新屋山神社、千葉県の安房神社は、「日本三大金運神社」と呼ばれることがあります。この神さまは、そのひとつ、千葉県の安房神社にまつられています。
じつは熊本県にも、金運向上の龍神をまつる神社があります。
その龍神は、暦には登場しません。「金運向上」の絵馬を掛けると、ごくまれに出会えるかも⁈
基本情報
- 見出し表記
- 布刀玉命
- 読み
- ふとたまのみこと
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 別名・表記
- 天太玉命 あめのふとだまのみこと
通称(サイト表示)・古語拾遺・神社での名 - 太玉命 ふとだまのみこと
日本書紀表記・② 記紀間の対応
- 天太玉命 あめのふとだまのみこと
- 図鑑番号
- K00267
