祝詞を奏上した、言葉と祭祀の神
どんな神さま?
天岩戸の前で祝詞をとなえた、言葉と祭りの神さまです。天照大御神が石屋にこもったとき、天児屋命は布刀玉命とともに、鹿の骨を焼いて神意をうらない、祭りの準備をととのえました。そして岩戸の前で、おごそかな祝詞を声に出してとなえます。
天宇受売命の舞と神々の笑い声にさそわれて、天照大御神が戸を少しあけたとき、すかさず鏡をさし出したのも、天児屋命と布刀玉命でした。言葉と祭りの力で、世界に光をとりもどす手助けをしたのです。のちの天孫降臨でも、邇邇芸命にしたがう五柱の神のひとりとして地上に降りました。
この神は、朝廷の祭りをつかさどった中臣氏の祖先とされます。中臣氏からは、のちに藤原鎌足が出て、藤原氏となりました。奈良の春日大社は藤原氏の氏神で、天児屋命は第三殿にまつられています。大阪の枚岡神社は、春日大社へ神さまを分けたもとの社と伝わり、「元春日」と呼ばれます。心をこめた言葉は神にとどく。祝詞の神は、言葉を大切にする日本の文化のみなもとにいます。
登場する主な神話
- 天岩戸
- 天孫降臨
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 天児屋命
- 読み
- あめのこやねのみこと
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 別名・表記
- 天児屋根命 あめのこやねのみこと
通称(サイト表示)・表記ゆれ
- 天児屋根命 あめのこやねのみこと
- 図鑑番号
- K00030
