談山神社にまつられる藤原氏の祖
どんな神さま?
奈良の談山神社にまつられる、藤原氏の祖先です。神話の神ではなく、飛鳥時代に生きた、じっさいの人です。もとの名前を、中臣鎌足といいます。中臣氏は、朝廷の祭りをつかさどる一族で、天の岩戸の前で祝詞をとなえた天児屋命を、祖先とあおいでいました。
そのころ、朝廷では、蘇我氏が、天皇をしのぐほどの力をふるっていました。鎌足は、これを正したいと考えます。あるとき、蹴鞠の会で、中大兄皇子のくつがぬげて飛んでしまいました。鎌足は、それをひろって、うやうやしくさし出します。これをきっかけに、ふたりは心をゆるし合うようになりました。そして、多武峰という山の上で、ひそかに相談を重ねます。六四五年、ふたりは蘇我氏をたおし、新しい国づくりをはじめました。これが、大化の改新です。
鎌足は、その後も、皇子をささえつづけます。亡くなる前の日、天智天皇となった皇子は、鎌足に、いちばん高い位と、「藤原」という姓をおくりました。その子孫が、のちに千年以上にわたって朝廷をささえる、藤原氏です。亡くなったあと、長男が、相談をした山の上にお墓をうつし、塔を建てました。「語らいの山」という意味で、談山と呼びます。木づくりの十三重の塔は、世界でここだけです。春と秋には、蹴鞠の祭りが行われます。
登場する主な神話
- (人物神のため、記紀の神話には神としては登場しません)
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 藤原鎌足公
- 読み
- ふじわらのかまたりこう
- 区分
- 人物神
- 主な出典
- 談山神社の祭神
- 図鑑番号
- K00415
祀る主な神社
- 談山神社 奈良県公式サイト
