山野に立つ霧を表すとされる神
どんな神さま?
神生みで生まれた、霧の神さまです。親は、山の神・大山津見神と、野の神・鹿屋野比売神。この二柱が山と野をそれぞれ受けもって生んだ八柱の神の、三番目にあたります。国之狭霧神と対になっています。
名前の「さぎり」は霧のことです。「さ」は神聖なものにつける言葉とされ、山や野に立ちこめる神聖な霧を神さまにした名と考えられています。山と野のさかいに立つ霧、とみる説もあります。八柱のきょうだいは、土の神、霧の神、谷の神、道にまよう神とつづき、山に分け入るときの風景をたどるようにならんでいます。
霧は、昔の人にとってふしぎなものでした。ふっとあらわれて景色をかくし、またいつのまにか消えていきます。そこは、人の世界と神の世界のさかいめと感じられました。須佐之男命と天照大御神のうけいでも、神々は「息の霧」のなかから生まれます。霧は、新しいものが生まれる場所でもあったのです。なお、大国主神の子孫をたどる系譜にも、遠津待根神の親として同じ名前が見えます。朝の山にたなびく霧を見たら、この神さまを思い出してみてください。
登場する主な神話
- 国生み・神生み
- 大国主神の系譜
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 天之狭霧神
- 読み
- あめのさぎりのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00031
