かやの生える野をつかさどる女神
どんな神さま?
野原をつかさどる、野の女神です。伊耶那岐神と伊耶那美神の神生みで、風の神、木の神、山の神につづいて生まれました。別名を野椎神といいます。風、木、山、野。自然の世界をかたちづくる四柱が、ここでそろいます。
名前の「かや」は、すすきやちがやなど、屋根をふくのに使う草のことです。昔の家の屋根は、かやでふかれていました。村の人びとは、野原に「かや場」をもうけて大切にまもり、秋になるとみんなでかりとって、屋根をふきかえました。かやの生える野は、くらしにかかせない場所だったのです。別名の「野椎」は、「野の精霊」という意味とされます。
この女神は、山の神・大山津見神とともに、山と野を分けもって、八柱の神を生みました。土の神、霧の神、谷の神、そして道にまよう神です。山と野がつらなる風景のなかにあるものが、子どもたちの名前になっています。草の神ということから、野の草や野菜、つけものの神としても信仰されるようになりました。愛知県あま市の萱津神社は、この女神をまつり、つけものの神さまとして知られています。足もとにひろがる草原の、すべての草の母なる神さまです。
登場する主な神話
- 国生み・神生み
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 鹿屋野比売神
- 読み
- かやのひめのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00139
祀る主な神社
- 萱津神社 愛知県公式サイト
