海を渡ってきたとされる神
どんな神さま?
海を渡ってきたとされる神さまです。『古事記』の大年神の系譜に名前が見え、穀物の神・大年神と伊怒比売のあいだに生まれた五柱の、二番目に記されています。きょうだいは、大国御魂神、曾富理神、白日神、聖神です。物語は語られていません。
名前の「韓」は、朝鮮半島をさす言葉です。そこで、半島から渡ってきた神、あるいは、渡ってきた人びとがまつっていた神と考えられています。弟の曾富理神の名前も、半島の言葉とかかわるとする説があります。古代の日本には、海の向こうから多くの人びとがうつりすみ、稲作や鉄づくり、機織り、文字など、新しいわざを伝えました。その人びとがまつった神が、穀物の神の子として、日本の神々の系譜にむかえ入れられたことになります。
この神は、朝廷でも大切にまつられました。『延喜式』によると、宮中には園神と韓神をまつる社があり、毎年、春と冬に祭りが行われていました。都が京都にうつる前から、その土地にいた神だという言い伝えもあります。祭りでうたわれた「韓神」という古い歌は、いまも宮中の神楽に伝えられています。遠くから来たものを受け入れ、自分たちの神として大切にする。日本の神話のふところの深さをしめす神さまです。
登場する主な神話
- 大年神の系譜
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 韓神
- 読み
- からのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00140
