国土に宿る魂をあらわす神
どんな神さま?
国土にやどる魂をあらわす神さまです。『古事記』の大年神の系譜に名前が見え、穀物の神・大年神と伊怒比売のあいだに生まれた五柱の、いちばんはじめに記されています。きょうだいは、韓神、曾富理神、白日神、聖神です。物語は語られていません。
昔の人は、土地のひとつひとつに魂がやどっていると考え、それを「国魂」と呼びました。山や川、田や村をふくめた、その国ぜんたいの命のようなものです。国魂がおだやかであれば、作物がみのり、人びとは安心してくらせます。国をおさめる者は、まずその土地の国魂をていねいにまつらなければなりませんでした。「大国御魂」は、その国魂をたたえた名前です。
『延喜式』を見ると、全国の各地に「国魂」「大国魂」の名をもつ神社がならんでいます。それぞれの国に、それぞれの国魂の神がいたのです。東京都府中市の大國魂神社は、武蔵の国の魂をまつる社として知られています。穀物の神の子として、まず国魂の神が生まれるのは、米づくりが土地の力にささえられていることをあらわすのでしょう。新しい土地にうつりすんだとき、まず氏神さまにあいさつをする。そのならわしのおおもとにある考え方を伝える神さまです。
登場する主な神話
- 大年神の系譜
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 大国御魂神
- 読み
- おおくにみたまのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00104
