日を知り、暦をつかさどる神
どんな神さま?
日を知り、こよみをつかさどる神さまです。『古事記』の大年神の系譜に名前が見え、穀物の神・大年神と伊怒比売のあいだに生まれた五柱の、いちばん最後に記されています。きょうだいは、大国御魂神、韓神、曾富理神、白日神です。物語は語られていません。
「ひじり」は、もともと「日知り」、つまり「日を知る人」という意味の言葉です。太陽の動きや月の満ち欠けを読んで、いまが一年のいつにあたるかを知る。種をまく日、田植えをする日、かり入れをする日をきめる。それは、米づくりをする村にとって、いちばん大切な知恵でした。その知恵をもつ人は、みんなからうやまわれます。そこから「ひじり」は、すぐれた知恵や徳をもつ人をさす言葉になり、のちには、りっぱなお坊さんのことも「聖」と呼ぶようになりました。
すぐ上の兄は、明るい日の光の神・白日神です。日の光の神と、日を数える神が、兄弟でならんでいます。こよみは、古い時代に大陸から伝わった、新しい知識でもありました。兄たちに、海の向こうにゆかりのある神がいるのも、うなずけます。大阪府和泉市の聖神社は、この神をまつる古い社で、こよみにかかわる人びとがまつったと伝えられます。カレンダーや時計の、遠い祖先の神さまです。
登場する主な神話
- 大年神の系譜
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 聖神
- 読み
- ひじりのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00257
