明るい日の名をもつ大年神の子
どんな神さま?
明るい日の光の名をもつ神さまです。『古事記』の大年神の系譜に名前が見え、穀物の神・大年神と伊怒比売のあいだに生まれた五柱の、四番目に記されています。きょうだいは、大国御魂神、韓神、曾富理神、聖神です。物語は語られていません。
名前の「白日」は、白くかがやく、明るい太陽のこととする説があります。明るい昼の日ざしを「白日」といいます。稲が育つには、たっぷりの日の光がいります。穀物の神の子に、太陽の光の神がいるのは、とても自然なことです。弟の聖神は、「日知り」、つまり日のめぐりを知る暦の神とされます。日の光の神と、日を数える神が、兄弟でならんでいるのです。
べつの説もあります。兄の韓神、曾富理神は、朝鮮半島にゆかりのある名前とされます。そこで「白日」も、半島の国・新羅をさす言葉だとみる説があります。また、もとは「向日神」と書かれていたのが、書きうつすうちにかわった、とする説もあります。京都府向日市の向日神社は、この神をまつる社とされ、「むこう」という地名のもとになったといわれています。どの説も決め手はなく、定まっていません。国生みの物語でも、九州の筑紫の国は「白日別」という名前をもっています。かがやく日の光は、ゆたかな国のしるしでした。
登場する主な神話
- 大年神の系譜
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 白日神
- 読み
- しらひのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00180
