迷う者に、進む道を教える老翁
どんな神さま?
道にまよう者に、すすむ道を教えてくれる、おじいさんの神さまです。兄の海幸彦から借りた釣り針をなくしてしまった山幸彦、つまり火遠理命は、自分の剣をくだいて千本の針をつくってもゆるしてもらえず、海辺で泣いていました。そこへあらわれたのが塩椎神です。
わけを聞いた塩椎神は、「私がよい方法を考えてあげましょう」と言って、竹をすきまなくあんだ小さな船をつくりました。そして山幸彦をのせて、こう教えます。「私がこの船をおし出したら、しばらくそのまま行きなさい。よい潮の道があります。その道にのっていけば、うろこのようにならんだ宮殿につきます。それが海の神の宮です。門のそばの井戸の上に木があるので、その上で待っていなさい」。言われたとおりにすると、すべてそのとおりになりました。
名前は「潮の霊」という意味とされ、潮の流れをよく知る海の神と考えられています。『日本書紀』では塩土老翁と書かれ、神武天皇に「東のほうに、青い山にかこまれた美しい国があります」と教えて、東征のきっかけをつくりました。人びとに塩のつくり方を教えたという言い伝えもあります。宮城県の鹽竈神社にまつられ、海の安全と安産の神として信仰されています。
登場する主な神話
- 海幸彦と山幸彦
- 神武東征(『日本書紀』)
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 塩椎神
- 読み
- しおつちのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 別名・表記
- 塩土老翁 しおつちのおじ
日本書紀表記・② 記紀間の対応
- 塩土老翁 しおつちのおじ
- 図鑑番号
- K00179
神さまホスピタルでの配役
No.19 相談地域包括支援センター高齢者の相談を受け、必要な支援への道を示す祀る主な神社
- 鹽竈神社 宮城県公式サイト
