山幸彦を助けた、海の宮の主の神
どんな神さま?
山幸彦を助けた、海の宮の主の神さまです。兄のつり針をなくして、とほうにくれていた火遠理命は、塩椎神の小船で、海の神の宮にたどりつきました。魚のうろこのように屋根がならぶ、りっぱな宮殿です。海の神・綿津見神は、ひとめ見て「この方は、天つ神の御子だ」と気づき、あしかの皮と絹のしきものを八枚も重ねてすわらせ、たくさんのごちそうでもてなしました。そして、娘の豊玉毘売と結婚させます。
三年がたち、火遠理命がつり針のことをうちあけると、海の神は、海じゅうの魚を呼びあつめました。たいののどに、針がささっているのが見つかります。海の神は、針をあらって返すとき、こう教えました。「この針を兄上に返すときは、まじないの言葉をとなえて、うしろ手でわたしなさい。兄上が高いところに田をつくったら、あなたはひくいところに。私は水をつかさどっていますから、三年のうちに、兄上はまずしくなるでしょう。もしせめてきたら、この玉で潮を満たしておぼれさせ、あやまったら、こちらの玉で潮を引かせなさい」。
海の神は、海の水だけでなく、田の水もつかさどる神でした。海の底のりっぱな宮殿の話は、のちの浦島太郎の竜宮城へとつながっていきます。こまった若者をあたたかくむかえ、知恵と力をさずけた、ふところの深い神さまです。
登場する主な神話
- 伊耶那岐神の禊
- 海神の宮訪問(海幸・山幸)
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 綿津見神
- 読み
- わたつみのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00308
祀る主な神社
- 志賀海神社 福岡県公式サイト
