阿曇連の祖とされる綿津見神の子
どんな神さま?
海の神・綿津見神の子として、『古事記』に名前が見える神さまです。伊耶那岐神の禊で三柱の綿津見神が生まれたあと、『古事記』は、阿曇連という一族がこの神々を祖先の神としてまつっていること、そして阿曇連たちは綿津見神の子である宇都志日金析命の子孫であることを記しています。
阿曇氏は、古代の日本で海の仕事をとりしきった一族です。船をあやつり、魚や貝をとり、朝廷に海の幸をおさめました。本拠は福岡県の志賀島のあたりとされ、そこから瀬戸内海、さらに各地の海辺や川ぞいへと広がっていきました。長野県の安曇野という地名も、この一族がうつりすんだことによるといわれます。海のない信州に、海の神の子孫の名前が残っているのです。
名前の「うつし」は、この世に姿をあらわすこと、「日」は神の霊をあらわすとされますが、「金析」の意味にはいくつかの説があり、定まっていません。安曇野の穂高神社にまつられる穂高見命は、この神と同じ神とされています。北アルプスのふもとの神社で、いまも船の形のだしを出す祭りが行われるのは、海をわたってきた遠い祖先の記憶を伝えるものと考えられています。
登場する主な神話
- 綿津見神の系譜
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 宇都志日金析命
- 読み
- うつしひかなさくのみこと
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00084
関連する神さま
- 綿津見神 わたつみのかみ図鑑のページ
- 伊邪那岐命(イザナギ) いざなきのかみ図鑑のページ
