大穴牟遅神に助けられた稲羽の素兎
どんな神さま?
「因幡の白兎」の名で知られる、日本でいちばん有名なうさぎです。『古事記』では「稲羽の素兎」と書かれ、物語の終わりに「いまは菟神という」と記されています。ただのうさぎではなく、神さまなのです。
沖の島にいたうさぎは、海を渡りたくて、ワニをだましました。「どちらの仲間が多いか、くらべよう」と言ってならばせ、その背中をふんで数えながら渡ったのです。ところが、渡りきる直前に「だまされたね」と口にしてしまい、怒ったワニに皮をはがれてしまいました。そこへ通りかかった八十神たちは、「海の水をあびて風にあたれ」と、うその手当てを教えます。うさぎの肌は、ひびわれて痛むばかりでした。
泣いているうさぎを助けたのが、兄たちの荷物をかついでおくれて来た大穴牟遅神、のちの大国主神です。「川の真水で体を洗い、蒲の穂をしいて、その上にころがりなさい」。言われたとおりにすると、体はもとどおりになりました。うさぎは「八上比売は、あなたをえらぶでしょう」と告げ、そのとおりになります。鳥取市の白兎神社にまつられ、けがや皮ふの病気がなおるように、また良い縁があるようにと、多くの人がおとずれます。
登場する主な神話
- 稲羽の素兎
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 菟神
- 読み
- うさぎがみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 別名・表記
- 因幡の白兎 いなばのしろうさぎ
通称(サイト表示)・① 古事記本文「今者謂菟神也」
- 因幡の白兎 いなばのしろうさぎ
- 図鑑番号
- K00083
