稲の実りをつかさどるお稲荷さま
どんな神さま?
「お稲荷さま」として親しまれている、稲の神さまです。『古事記』では、須佐之男命と神大市比売のあいだに生まれた神で、穀物の神・大年神のきょうだいとされます。名前の「うか」は食べもののこと。稲にやどる魂をあらわす神と考えられています。『日本書紀』には倉稲魂命の名で登場します。
神話のなかに物語はありませんが、信仰はとても広く、全国に数万あるといわれる稲荷神社の中心の神としてまつられています。その総本宮が、京都の伏見稲荷大社です。古い言い伝えでは、昔この地の豪族が餅を的にして矢を射たところ、餅は白い鳥になって飛びさり、とまった山に稲が生えました。そこで「いねなり」、つまり稲荷と呼んで社を建てたといいます。
もとは稲のみのりを祈る神でしたが、時代とともに、商売の神、ものづくりの神、家をまもる神として、町の人びとにも広がっていきました。会社の屋上や家の庭に小さな赤い鳥居があるのは、そのなごりです。狐は神さまそのものではなく、神の使いとされています。赤い鳥居がどこまでもつづく伏見の山道は、願いがかなった人びとのお礼のしるしです。
登場する主な神話
- 須佐之男命の系譜
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 宇迦之御魂神
- 読み
- うかのみたまのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 別名・表記
- 倉稲魂命 うかのみたまのみこと
日本書紀表記・② 記紀間の対応
- 倉稲魂命 うかのみたまのみこと
- 図鑑番号
- K00082
