大年神と宇迦之御魂神の母
どんな神さま?
須佐之男命の妻となり、穀物の神々を生んだ女神です。山の神・大山津見神の娘で、須佐之男命とのあいだに、大年神と宇迦之御魂神の二柱を生みました。須佐之男命は、八俣遠呂智を退治して櫛名田比売を妻にしたあと、この女神も妻にむかえています。物語は語られず、系譜に名前が記されるだけです。
けれども、この女神の子どもたちは、日本でもっとも広く信仰されている神々です。大年神は、お正月に家いえにやってくる年神さま。宇迦之御魂神は、全国の稲荷神社にまつられるお稲荷さまです。どちらも、稲のみのりをもたらす神。山の神の娘から、稲の神が生まれたことになります。山にふった雨が川になり、田をうるおして稲を育てる。その自然のしくみが、親子の形であらわされていると考えられています。
名前の「大市」の意味には、いくつかの説があります。地名とする説、人やものがあつまる市場のこととする説、川ぞいの平らな土地をあらわすとする説です。市場とみる説から、商売の神としてまつる神社もあります。あらあらしい須佐之男命の系譜が、この女神をとおして、おだやかなみのりの神々へとつながっていきます。食べものと商いをささえる神々の、母なる女神です。
登場する主な神話
- 須佐之男命の系譜
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 神大市比売
- 読み
- かむおおいちひめ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00135
