祝詞の原文表記は「若宇加売命」。御膳(食物)をつかさどる神。広瀬大社の祭神(社の表記は若宇加能売命)
※この解説は、出典の確認を続けています。
広瀬の川合に祀られる食物の神
どんな神さま?
川の合わさるところにまつられる、食べものの女神です。『古事記』や『日本書紀』の物語には登場しません。『延喜式』におさめられた、「広瀬大忌祭」という祭りの祝詞に、名前があげられています。奈良県河合町の、広瀬大社の神さまです。
広瀬大社のある場所は、とくべつです。奈良盆地を流れる、大和川、飛鳥川、曽我川、佐保川など、たくさんの川が、ここでひとつに合わさります。盆地じゅうの田をうるおした水が、すべてあつまってくるところなのです。朝廷は、この「川合」の地に水と食べものの神をまつり、毎年四月と七月に、山からの水がほどよく流れ、稲がゆたかにみのるよう祈りました。同じ日に、風の神をまつる龍田大社でも祭りが行われます。水の広瀬と、風の龍田。ふたつで、米づくりをまもったのです。
名前の「うか」は、食べもののこと。お稲荷さまの宇迦之御魂神の「うか」と同じ言葉です。「若い、食べものの女神」という意味になります。祝詞は、「天皇のめしあがる食事の、みのりをつかさどる神」とたたえています。広瀬大社では、いまも二月に、田に見立てた境内で、砂を雨のようにかけ合う「砂かけ祭」が行われます。砂がはげしく飛ぶほど、その年は雨にめぐまれ、豊作になるといわれます。水と食のめぐみをさずける女神です。
登場する主な神話
- (記紀の神話には登場しません)
- 延喜式祝詞「広瀬大忌祭」
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 若宇加能売命
- 読み
- わかうかのめのみこと
- 区分
- 古典の神(副:祭祀の神)
- 主な出典
- 延喜式(祝詞「広瀬大忌祭」)・神社祭祀(広瀬大社)
- 図鑑番号
- K00372
神さまホスピタルでの配役
No.10 栄養栄養士食を通じて健やかな身体を養う祀る主な神社
- 廣瀬大社 奈良県公式サイト
