海の神の宮を訪れた山幸彦
どんな神さま?
「山幸彦」の名で知られる、海の神の宮をおとずれた神さまです。邇邇芸命と木花之佐久夜毘売のあいだに、もえさかる産屋のなかで、三番目に生まれました。山のけものをとるのがとくいで、兄の火照命は、海の魚をとる海幸彦です。またの名を、天津日高日子穂穂手見命といいます。
兄からむりにかりたつり針を、海になくしてしまった山幸彦は、兄にゆるしてもらえず、海辺で泣いていました。そこへあらわれた塩椎神が、竹であんだ小船にのせて、海の神の宮へ送り出してくれます。宮では、海の神の娘・豊玉毘売と出会って結婚し、三年のあいだしあわせにくらしました。ある日、ふと大きなため息をついて、針のことを思い出します。海の神が魚たちを集めると、たいののどに、針がささっていました。
海の神は、針を返すときのまじないの言葉と、潮を満たす玉、潮を引かせる玉をさずけます。地上に帰った山幸彦は、その力で兄をしたがわせました。やがて豊玉毘売が、海辺で子を生みます。その子の子が、初代の神武天皇です。山の神の孫が、海の神の娘とむすばれて、山と海の力をひとつにした。鹿児島神宮や、宮崎の青島神社などにまつられています。
登場する主な神話
- 火中出産
- 海幸彦と山幸彦
- 海神の宮訪問
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 火遠理命
- 読み
- ほおりのみこと
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00276
祀る主な神社
- 箱根神社 神奈川県公式サイト
