うけいで生まれた、邇邇芸命の父
どんな神さま?
天照大御神の子で、邇邇芸命の父にあたる神さまです。天照大御神と須佐之男命のうけいのとき、須佐之男命が、天照大御神の左の髪に巻いた玉をかみくだき、吹き出した息の霧から、五柱の男神のいちばんはじめに生まれました。天照大御神は、「この子は私の玉から生まれたのだから、私の子です」と言います。
長い名前の前半、「正勝吾勝々速日」は、「まさしく勝った、私が勝った、日がのぼるようにすばやく勝った」という意味です。うけいで身のあかしを立てた須佐之男命が、「私の勝ちだ」とさけんだ、その勝ちどきの言葉が、名前になったとされます。後半の「忍穂耳」は、稲穂がたわわにみのることをあらわすと考えられています。
天照大御神は、この子に地上をおさめさせようとしました。ところが、天の浮橋に立って下を見た天之忍穂耳命は、「地上はひどくさわがしい」と言って、ひき返してしまいます。国譲りがすんで、もういちど降りるよう命じられたときは、「準備をしているあいだに子が生まれました。この子を降ろしましょう」と答えました。こうして、子の邇邇芸命が地上に降りることになります。自分は表に立たず、次の世代に道をゆずった神。「勝つ」という名前から、勝運の神として、福岡県の英彦山神宮などで信仰されています。
登場する主な神話
- うけい(誓約)
- 天孫降臨
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 正勝吾勝々速日天之忍穂耳命
- 読み
- まさかつあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00277
祀る主な神社
- 英彦山神宮 福岡県公式サイト
