多くの氏族の祖とされる、うけいの神
どんな神さま?
天照大御神と須佐之男命の「うけい」から生まれた神さまです。高天原にやってきた須佐之男命は、悪い心がないことを明かすため、姉と誓いを立てて子を生みました。須佐之男命が、天照大御神の身につけていた玉をかみくだき、吹き出した息の霧から五柱の男神が生まれます。天津日子根命は、髪飾りに巻いた玉から生まれた三番目の神です。
物語のなかで活やくする場面はありません。けれども『古事記』は、この神を十二もの氏族の祖先として記しています。大阪の凡川内国造、京都の山代国造、千葉の馬来田国造、山口の周芳国造、奈良の高市県主など、その名は東から西まで広がっています。
各地の有力な一族が、天照大御神の玉から生まれた神を自分たちの祖先として伝えていたことになります。うけいで生まれた五柱のうち、長男の天之忍穂耳命の子孫は天皇家へ、ほかの神々は各地の氏族へとつながっていきます。三重県の多度大社などにまつられています。
登場する主な神話
- うけい(誓約)
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 天津日子根命
- 読み
- あまつひこねのみこと
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00015
祀る主な神社
- 多度大社 三重県公式サイト
