KAMI KARTE

天津久米命

あまつくめのみこと

天津久米命の絵

天孫降臨を先導した久米の祖神

どんな神さま?

天孫降臨のとき、邇邇芸命の先頭に立って道をひらいた武の神さまです。『古事記』によれば、天忍日命とともに、背にかたい矢入れを負い、大きな刀を腰にさげ、弓を手にとり、矢をたばさんで、一行の前を進みました。天から地上へ降りる大切な旅を、武器をもって守ったのです。

この神は、久米直という氏族の祖先とされます。久米の人びとは、のちに神武天皇の東征でも活やくし、戦いの場でうたわれた勇ましい歌は「久米歌」として伝えられました。宮中の儀式でうたい舞われる久米舞は、その流れをくむものです。

おもしろいのは、書物によって立場がちがうことです。『古事記』では天忍日命とならんで先導する対等な神ですが、『日本書紀』の一書では、大伴氏の祖である天忍日命に率いられる側として記されます。それぞれの氏族が自分たちの祖先をどう語り伝えたかが、こうしたちがいにあらわれていると考えられています。

登場する主な神話

  • 天孫降臨

解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)

基本情報

見出し表記
天津久米命
読み
あまつくめのみこと
区分
記紀の神
主な出典
古事記
図鑑番号
K00014

関連する神さま

暦に登場する日

縁結びの神さまとして主役をつとめる日8月31日第17章 天孫降臨古事記の天孫降臨で、天忍日命とともに弓矢と大刀を身につけ、邇邇芸命の前に立って先導しました。久米直らの祖先とされます。