うけいで生まれた四番目の男神
どんな神さま?
天照大御神と須佐之男命のうけいで生まれた五柱の男神の、四番目にあたります。高天原にやってきた須佐之男命は、悪い心がないことを明かすため、姉と誓いを立てて子を生みました。須佐之男命が、天照大御神の左の手に巻いていた玉をかみくだき、吹き出した息の霧から、この神があらわれます。
『古事記』に物語はなく、ほかのきょうだいのように子孫の氏族も記されていません。名前の「活津」は、いきいきとした命の力をたたえる言葉とされます。三番目に生まれた天津日子根命と名前の形がよく似ていて、「天つ」と「活つ」で対になっていると考えられています。天の力と、命の力。ふたりで一組の名前です。
記録は少ないのですが、ゆかりの土地には名前が残っています。滋賀県彦根市の「彦根」という地名は、昔この神をまつる社が山にあったことにちなむ、と伝えられています。その山に、のちに彦根城がきずかれました。神話のなかでは名前だけの神さまが、城下町の名前になって、いまも多くの人に呼ばれつづけているのです。語られなかった神にも、土地の人びととの長いつながりがあります。
登場する主な神話
- うけい(誓約)
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 活津日子根命
- 読み
- いくつひこねのみこと
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00060
