敦賀・気比に鎮まる名易えの大神
どんな神さま?
福井県敦賀市の氣比神宮にまつられる大神です。『古事記』には、のちに応神天皇となる幼い太子と、名前をとりかえたという、めずらしい話が伝わっています。
太子は、建内宿禰につれられて、けがれを清める禊のために角鹿(いまの敦賀)をおとずれました。するとその夜、土地の神である伊奢沙和気大神が夢にあらわれて、「私の名前を、御子の名前ととりかえたい」と申し出ます。太子がよろこんで受けると、神は「あしたの朝、浜においでなさい。名前をかえたお礼をさしあげましょう」と告げました。
翌朝、浜に出てみると、鼻にきずのついたイルカが、入り江いっぱいに打ちよせられていました。太子は「神さまが私に食べものの魚をくださった」とよろこび、この神を御食津大神とたたえます。これがいまの気比大神です。名前をとりかえることは、昔はたがいの魂をむすぶ深いきずなのしるしでした。敦賀は、日本海がわの大きな港で、大陸や北の国ぐにからの船がつく玄関口でした。海の幸をもたらす土地の神と、若い王子のむすびつきを語る物語です。
登場する主な神話
- 太子(応神天皇)との名易え
- 角鹿(敦賀)の禊
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 伊奢沙和気大神之命
- 読み
- いざさわけのおおかみのみこと
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00061
