五代の天皇に仕えたと伝わる長寿の忠臣
どんな神さま?
五代の天皇に仕えたと伝わる、長生きの大臣です。『古事記』では建内宿禰と書かれます。景行天皇から、成務、仲哀、応神、仁徳天皇まで、五代にわたって仕え、三百年も生きた、という言い伝えがあります。そのため、長生きの神、また、まごころをもって仕える人の手本として、うやまわれてきました。
いちばんの活やくは、神功皇后を助けた場面です。皇后に神がかりしたとき、神の言葉を聞きとる役目をつとめました。皇后が海をわたるときも、そばで知恵をかし、皇后が生んだ幼い皇子、のちの応神天皇を、だいじにまもり育てます。皇子をつれて、敦賀の気比の神におまいりし、名前をとりかえる話にも登場します。白いひげをたくわえ、赤ちゃんの皇子をだいた姿は、昔の五月人形や、お札の絵にもなりました。
弟のうその告げ口で、命があぶなくなったこともあります。そのときは、熱い湯に手を入れて、どちらが正しいかを神にうらなう方法で、身のあかしを立てました。葛城氏、蘇我氏、紀氏など、多くの有力な一族が、この人を祖先としています。じっさいにいたひとりの人というより、理想の大臣の姿を、ひとりの人にあつめたもの、と考えられています。鳥取県の宇倍神社などにまつられています。
登場する主な神話
- 神功皇后の補佐
- 太子(応神天皇)を連れた角鹿の禊
- 五代の天皇への奉仕
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 武内宿禰
- 読み
- たけしうちのすくね
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記(建内宿禰)・日本書紀。長寿の忠臣として各地の神社に祀られる
- 図鑑番号
- K00382
