神生みで生まれた大いなる海の神
どんな神さま?
神生みで生まれた、大いなる海の神さまです。伊耶那岐神と伊耶那美神は、家にかかわる神々を生んだあと、海の神として、この大綿津見神を生みました。「わた」は海、「つ」は「の」、「み」は神霊のこと。「わたつみ」は「海の神」という意味の古い言葉です。それに「大」がついて、海をおさめる大いなる神をあらわします。
海幸彦と山幸彦の物語には、海の底の宮殿にすむ綿津見神が登場します。兄の釣り針をなくして困っていた山幸彦を、あたたかくむかえ、娘の豊玉毘売と結婚させ、針をさがし出し、潮の満ち引きをあやつる玉をさずけた、あの海の神です。この神と大綿津見神は、同じ神と考えられることが多いのですが、『古事記』ははっきりとは書いていません。
伊耶那岐神の禊では、底・中・上の三柱の綿津見神も生まれています。海の神がこれほど何度も、ちがう形であらわれるのは、海にかこまれた国ならではでしょう。海は、魚や貝、塩をあたえてくれ、遠い国とつながる道でもあり、ときにはあらしで命をうばう、おそろしい場所でもありました。その大きな海をまるごとおさめる神。全国の海辺の神社で、漁や航海の安全を願ってまつられています。
登場する主な神話
- 神生み
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 大綿津見神
- 読み
- おおわたつみのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00124
関連する神さま
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