大国主神の祖父にあたる水の神
どんな神さま?
大国主神の祖父にあたる、水の神さまです。『古事記』では、深淵之水夜礼花神と天之都度閉知泥神のあいだに生まれ、布帝耳神を妻として、天之冬衣神をもうけました。その子が大国主神です。『古事記』には名前しか記されていませんが、『出雲国風土記』では、とても大きな仕事をした神として語られています。
それが「国引き」の物語です。八束水臣津野命、つまりこの神は、出雲の国を見わたして言いました。「この国は、はばのせまい布のような、まだ若い小さな国だ。ぬい合わせて大きくしよう」。そして海の向こうを見て、あまっている土地を見つけると、大きなすきで切りはなし、太い綱をかけて「国よ来い、国よ来い」と引きよせました。新羅のみさき、北の国ぐに、北陸のみさき。四度引いて、いまの島根半島ができあがります。
綱をつなぎとめた杭は、三瓶山と大山になり、綱は長い浜になったといいます。仕事をおえた神は、杖をつき立てて「おえ」と声をあげました。それで、その地を意宇と呼ぶようになったそうです。島根半島の山々と、弓なりの浜を見わたすと、この神話の大きさがよくわかります。土地をぬい合わせて国をつくった、力づよい神さまです。
登場する主な神話
- 須佐之男命の系譜
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 淤美豆奴神
- 読み
- おみずぬのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00125
