深い淵の水を名にもつ系譜の神
どんな神さま?
深い淵の水を名にもつ神さまです。『古事記』の、須佐之男命から大国主神へとつづく系譜に登場します。須佐之男命の孫の布波能母遅久奴須奴神と、龍神の娘・日河比売のあいだに生まれました。須佐之男命のひ孫にあたります。天之都度閉知泥神を妻として、淤美豆奴神をもうけました。物語は語られていません。
名前のくわしい意味は、わかっていません。けれども、「深淵の水」という言葉が入っていることから、水にかかわる神であることはたしかだと考えられています。川の流れがよどんで、底が見えないほど深くなったところを、「淵」といいます。青黒くしずまりかえった淵は、少しこわい場所です。昔の人は、そこに龍や大蛇、河童がすんでいると信じました。母の父は、まさに龍神です。「夜礼花」については、水がやぶれて流れ出るさま、あるいは水面にうかぶ花、などの説があります。
妻は水を集める神、子は大水の主の神です。深い淵に水が集まり、やがて大きな流れになる。三代の名前が、水のうごきをたどっているようです。須佐之男命が八俣遠呂智を退治した川は、出雲の斐伊川とされます。その川の深い淵を、子孫の神がおさめている。大蛇のいなくなった川の、しずかな深みをつかさどる神さまです。
登場する主な神話
- 須佐之男命の系譜
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 深淵之水夜礼花神
- 読み
- ふかふちのみずやれはなのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00264
