大国主神の父にあたる系譜の神
どんな神さま?
大国主神の父にあたる神さまです。須佐之男命から数えて五代目の子孫で、淤美豆奴神と布帝耳神のあいだに生まれました。刺国若比売を妻として、大国主神をもうけます。出雲の神話でいちばん名高い神の父でありながら、『古事記』は名前を記すだけで、物語は何も語りません。
名前は「冬の衣」をあらわすとする説があります。祖父は深い淵の水の神、父は大水の神と、水にかかわる名がつづいたあとに、冬の名があらわれます。冬は、すべてがしずまり、次の春にそなえて力をたくわえる季節です。その子として、国づくりをなしとげる大国主神が生まれることになります。
『日本書紀』の一書には、須佐之男命の五代目の子孫である天之葺根神が、草薙剣を天にとどけたという話があり、この神と同じ神とみる説もあります。もしそうなら、八俣遠呂智の尾から出た剣を天照大御神のもとへ運ぶ、大切な役目をはたしたことになります。大きな神さまのかげには、その親や祖先の神々がいます。語られることは少なくても、命をつないだ者がいなければ、物語ははじまりません。そのことを静かに伝える神さまです。
登場する主な神話
- 須佐之男命の系譜
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 天之冬衣神
- 読み
- あめのふゆきぬのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00043
