神生みで生まれた、風をつかさどる神
どんな神さま?
風をつかさどる神さまです。伊耶那岐神と伊耶那美神の神生みで、海の神、河口の神につづいて生まれました。このあと、木の神、山の神、野の神がつづきます。風、木、山、野。自然の世界をつくる神々の、先頭に立つ神です。
名前の「しな」は、「息が長い」という意味とされます。「し」は息や風のこと。「あらし」や「つむじ」の「し」と同じ言葉と考えられています。『日本書紀』の一書は、伊耶那岐神が朝の霧を吹きはらった息が、風の神になったと語ります。風は、神の息なのです。『日本書紀』では、級長津彦命、または級長戸辺命と記されています。
風は、稲の花粉をはこび、雨雲をよび、船をすすめます。けれども、強すぎれば稲をたおし、家をこわします。米づくりをする人びとにとって、風をしずめることは切実な願いでした。奈良県の龍田大社は、朝廷が風の神をまつった社で、いまも夏に「風鎮祭」が行われています。伊勢神宮にも風の神をまつる社があり、鎌倉時代、外国の大軍がせめてきたとき、大風をおこして国をまもったと伝えられています。目には見えず、形もないけれど、たしかにそこにいて世界を動かしている。風の神は、そのことを教えてくれます。
登場する主な神話
- 神生み
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 志那都比古神
- 読み
- しなつひこのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00178
祀る主な神社
- 龍田大社 奈良県公式サイト
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