神生みで生まれた、木々の神さま
どんな神さま?
日本じゅうの木々をつかさどる、木の神さまです。伊耶那岐神と伊耶那美神の神生みで、風の神・志那都比古神につづいて生まれました。このあと、山の神、野の神が生まれて、自然の世界をつくる神々がそろいます。
名前の「くく」は、茎のこと。草や木がまっすぐのびる、その幹や茎をあらわします。「ち」は、ふしぎな力をもつものにつける言葉で、「いかづち」「おろち」の「ち」と同じです。つまり「木の幹にやどる、ふしぎな力」という意味と考えられています。『日本書紀』では句句廼馳と書かれ、「木のおおもとの神」と説明されています。
日本は、国土の三分の二が森におおわれた、木の国です。家も、橋も、船も、道具も、神社も、みな木でつくられてきました。木を切るとき、家を建てるとき、人びとはこの神にあいさつをしました。家の柱を立てるときの祭りでは、いまも「屋船久久遅命」という名前で、この神をまつります。木は、切られてからも、柱やはりとなって何百年も生きつづけます。世界でいちばん古い木の建物が日本にのこっているのは、木とていねいにつきあってきたからでしょう。森の一本一本の木に、この神の力がやどっています。
登場する主な神話
- 神生み
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 久々能智神
- 読み
- くくのちのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00146
関連する神さま
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