天石門別神のまたの名、門の神
どんな神さま?
門をまもる神さまです。天孫降臨の場面で、邇邇芸命にしたがって地上に降りた神のなかに、天石門別神がいます。『古事記』は「この神のまたの名は櫛石窓神、またの名は豊石窓神。この神は御門の神である」と記しています。つまり櫛石窓神は、天石門別神の別名のひとつです。
名前の「櫛」は、髪をとかす櫛のことではなく、「くし」、つまり、ふしぎな力をもつことをたたえる言葉です。「石」は岩のようにかたいこと。「窓」は、ここでは門や出入口をあらわすとされます。「ふしぎな力をもつ、岩のようにかたい門」という意味になります。どんな悪いものも通さない、がんじょうな門の神です。
『古事記』ではひとりの神の別名ですが、のちの時代には、櫛石窓神と豊石窓神は、べつべつの二柱の神としてあつかわれるようになりました。宮中では、宮殿の四方の門にこの二柱をまつり、悪いものの入るのをふせいでもらいました。大きな神社の門の左右に、弓矢をもった神の像がすわっていることがあります。あれは、この二柱の門の神とされることが多いのです。丹波の国、いまの兵庫県丹波篠山市には、櫛石窓神社という古い社があります。門に立って、内がわにいる人びとをまもりつづける神さまです。
登場する主な神話
- 天孫降臨
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 櫛石窓神
- 読み
- くしいわまとのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00147
