風に関わる名をもつとされる神
どんな神さま?
『古事記』の、大国主神の子孫をたどる系譜に名前が見える神さまです。布忍富鳥鳴海神と若尽女神のあいだに生まれ、天之狭霧神の娘である遠津待根神を妻として、遠津山岬多良斯神をもうけました。大国主神から数えて九代目にあたり、この長い系譜の終わり近くにいます。
物語は語られません。名前の「科度」は、風の神である志那都比古神の名と通じるとされ、風にかかわる名と考えられています。「日腹」の意味ははっきりしませんが、「天の日のもとで、大いに風を吹かせる神」といった、空の広がりを感じさせる名前です。妻は霧の神の娘ですから、風と霧が結ばれたことになります。
この系譜には、水の神、土地の神、鳥の神、かめの神など、さまざまな名をもつ神々がならんでいます。ひとつひとつは短い名前だけですが、つなげて読むと、出雲の山と川と空の風景がうかんできます。風は、雲を運び、雨をよび、稲の花粉を飛ばして実りをもたらします。目には見えないけれど、たしかにそこにあって世界を動かしているもの。昔の人は、そこに神さまの名前をつけました。
登場する主な神話
- 大国主神の子孫の系譜
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 天日腹大科度美神
- 読み
- あめのひはらおおしなどみのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00040
