「吹」の名をもつ神生みの神
どんな神さま?
伊耶那岐神と伊耶那美神の神生みで、早い順番に生まれた神さまです。国生みを終えた二柱は、つづいて神々を生みはじめます。大事忍男神のあと、石や土の神、戸の神がつづき、その次に生まれたのが天之吹男神でした。
『古事記』に物語はなく、名前の意味をめぐっていくつもの説があります。ひとつは、屋根を「葺く」ことをあらわすとする説です。この前後に生まれる神々は、石土毘古神、石巣比売神、大戸日別神、大屋毘古神など、家のつくりにかかわる名をもつものが多く、土台をすえ、戸口をもうけ、屋根をふいて家ができあがるまでを順にあらわしていると考えられています。
ほかに、火を吹きおこすかまどの神とする説や、罪やけがれを吹きはらう気吹戸主と同じ神とする説もあり、定まっていません。国ができて、まず神々が生んだのが「家」にかかわる神だったとすれば、とても人間らしい順番です。雨や風をしのぐ屋根があって、はじめて人は安心してくらせます。屋根をふく仕事は、昔は村じゅうが力を合わせる大仕事でした。名前だけの神さまですが、頭の上の屋根のありがたさを思い出させてくれます。
登場する主な神話
- 神生み
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 天之吹男神
- 読み
- あめのふきおのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00041
