岩と砂の名をもつ神生みの女神
どんな神さま?
伊耶那岐神と伊耶那美神の神生みで、はじめのころに生まれた女神です。国生みを終えた二柱は、つづいて神々を生みはじめました。大事忍男神のあとに石土毘古神が生まれ、その次に生まれたのが石巣比売神です。石土毘古神と対になる名前をもっています。
名前の「石」は岩、「巣」は砂のこととする説があります。石土毘古神が岩と土の男神、石巣比売神が岩と砂の女神というわけです。「巣」をすみか、つまり住まいのこととみる説もあります。『古事記』に物語はなく、名前が記されるだけなので、どんな神かについては考え方が分かれています。
ひとつは、家づくりにかかわる神とみる説です。このあと戸の神、屋根をふく神、屋根の神とつづくので、岩や土や砂で家の土台や壁をかためることから、家ができあがるまでを順にあらわしている、と考えます。もうひとつは、大地ができることをあらわす自然の神とみる説です。生まれたばかりの島に、岩ができ、土ができ、砂ができていく。どちらの説でも、人がくらしていくための足もとをととのえる神ということになります。浜べの砂や、家の土台の石。ふだん気にもとめないものに、神の名がつけられています。
登場する主な神話
- 神生み
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 石巣比売神
- 読み
- いわすひめのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00075
