神生みで最初に生まれた神
どんな神さま?
伊耶那岐神と伊耶那美神の神生みで、いちばん最初に生まれた神さまです。淡路島から本州まで、日本の島々を生みおえた二柱は、こんどは神々を生みはじめました。『古事記』は「国を生みおえて、さらに神を生んだ。生んだ神の名は大事忍男神」と記しています。たくさんの神々の、先頭に立つ神です。
ところが、この神の物語は何も語られていません。『日本書紀』にも名前が見えません。そこで、名前の意味からどんな神かを考えることになります。「大事」は大きな仕事、「忍男」は力づよくおしすすめる男、とする説がよく知られています。国生みという大仕事をなしとげ、これから神生みという次の大仕事がはじまる。そのふしめをあらわす神、ということです。
この神につづいて、岩と土の神、砂の神、戸口の神、屋根の神、風にたえる神と、家づくりにかかわる名前の神々が生まれます。そこで、大事忍男神を「家を建てるという大きな仕事」のはじまりの神とみる説もあります。どちらにしても、ものごとのはじめに立つ神さまです。大きな仕事にとりかかるとき、最初の一歩をふみ出すのには勇気がいります。その一歩に神の名をつけた昔の人の気持ちが、伝わってくるようです。
登場する主な神話
- 神生み
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 大事忍男神
- 読み
- おおことおしおのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00106
