神生みと木国の場面に名が見える神
どんな神さま?
神生みの場面と、大国主神を助ける場面に名前が見える神さまです。伊耶那岐神と伊耶那美神の神生みでは、岩や土の神、戸口の神、屋根をふく神につづいて生まれました。名前の「屋」は、屋根や家のことをあらわすとされ、住まいの神と考えられています。
この名前は、のちの大国主神の物語にも出てきます。若いころの大国主神、つまり大穴牟遅神は、兄の八十神たちにねたまれ、二度も殺されては生き返りました。このままではほんとうにほろぼされてしまうと心配した母神は、わが子を木の国、いまの和歌山県の大屋毘古神のもとへ逃がします。兄たちは弓に矢をつがえて追ってきました。大屋毘古神は、大穴牟遅神を木のまたからそっとくぐらせて逃がし、「須佐之男命のおられる根の国へ行きなさい。きっとよいようにはからってくださる」と教えます。
神生みで生まれた神と、木の国の神が同じ神なのかどうかは、はっきりしていません。木の国の神のほうは、木の種をまいて山を青くしたという五十猛神と同じ神とする説があります。家を建てるには木がいります。木の国の神が家の神の名をもつのは、うなずける話です。追われる者をかくまい、次の道をしめしてくれる、たのもしい神さまです。
登場する主な神話
- 国生み・神生み
- 根の堅州国訪問(木国への逃避)
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 大屋毘古神
- 読み
- おおやびこのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00120
