三輪山に鎮まる、目に見えない神威
どんな神さま?
奈良の三輪山にしずまる、大きな力をもつ神さまです。国づくりのとちゅうで相棒の少名毘古那神が去ってしまい、大国主神が「これからひとりで、どうやって国をつくればよいのか」となげいていると、海をてらして近づいてくる神がありました。その神は「私をよくまつるなら、いっしょに国をつくろう。大和の青垣の東の山の上にまつりなさい」と告げます。これが三輪山の神です。
この神には、ふしぎな結婚の話がいくつも伝わります。ある美しい娘のもとに、夜ごとりっぱな若者がかよってきました。正体を知りたいと思った親は、娘に、糸を通した針を若者の着物のすそにささせます。朝になってたどると、糸は戸のかぎ穴を通りぬけ、三輪山の社までつづいていました。糸まきに三まきだけ糸がのこっていたので、その地を「三輪」と呼ぶようになったといいます。
崇神天皇の時代に疫病がはやったときは、天皇の夢にあらわれ、自分の子孫にまつらせれば国はおだやかになると告げました。奈良県桜井市の大神神社は、本殿をもたず、三輪山そのものを神としておがむ、とても古い形の神社です。酒づくりの神としても知られ、酒蔵ののき先につるす杉玉は、この神社にゆかりのものです。
登場する主な神話
- 大国主の国づくり
- 三輪山の神婚伝説
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 大物主神
- 読み
- おおものぬしのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00119
同じ神とされることがある神さま
祀る主な神社
- 大神神社 奈良県公式サイト
