海の安全を守る「こんぴらさん」
どんな神さま?
「こんぴらさん」として親しまれる、海の守り神です。香川県の象頭山にまつられてきました。象の頭の形に見える山の中ほどに、お宮があります。神話の神ではなく、仏教と日本の神の信仰がむすびついて生まれた神さまです。
「こんぴら」という名前は、インドのガンジス川にすむ、わにを神にした「クンビーラ」から来ている、とされます。仏教では、仏をまもる水の神です。それが日本に伝わり、象頭山の神とむすびついて、「金毘羅大権現」と呼ばれるようになりました。「権現」とは、仏が、神の姿をかりてあらわれたもの、という意味です。瀬戸内海を行き来する船乗りたちは、海から見えるこの山を目じるしにして、航海の無事を祈りました。
江戸時代になると、「一生にいちどは、こんぴらまいり」といわれるほど、全国から人びとがおとずれるようになります。自分で行けない人は、犬の首に、お金とお米をいれた袋をつけて、かわりにおまいりさせました。これを「こんぴら狗」といいます。本宮までは七百八十五段、奥の社までは千三百六十八段の、長い石段です。明治のはじめ、神と仏を分けることになり、名前は金刀比羅宮とあらためられ、いまは大物主神をおもな神としています。海の安全、商売繁盛の神さまです。
登場する主な神話
- (神仏習合の神のため、記紀の神話には登場しません)
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 金毘羅大権現
- 読み
- こんぴらだいごんげん
- 区分
- 習合・信仰の神
- 主な出典
- 金刀比羅宮(現在の祭神は大物主神)。海上安全の信仰
- 図鑑番号
- K00384
