小さな体で、国づくりと医薬を支えた神
どんな神さま?
小さな体で、大国主神の国づくりをささえた神さまです。大国主神が出雲のみさきにいると、波のむこうから、ガガイモの実をふたつに割った小さな船にのり、蛾の皮を着た、小さな小さな神がやってきました。名前をたずねても答えません。かかしの久延毘古にきいて、神産巣日神の子の少名毘古那神だとわかります。
神産巣日神は言いました。「たしかに私の子です。子どもたちのなかで、手の指のあいだからこぼれ落ちた子です。大国主神と兄弟になって、国をつくりかためなさい」。こうして二柱は力を合わせ、国じゅうをめぐりました。人やけものの病気をなおす方法をさだめ、鳥や虫から作物をまもるまじないを教え、温泉をひらき、酒づくりを伝えたといいます。ところが、国づくりのとちゅうで、少名毘古那神は海のかなたの常世の国へ去ってしまいました。粟の茎にのぼり、はじかれて飛んでいった、という伝えもあります。
体は小さくても、知恵とわざは大きい。一寸法師の物語のもとになったとも考えられています。薬の神、温泉の神、酒の神として、各地でまつられています。大阪の薬の町にある少彦名神社は「神農さん」と親しまれ、道後温泉にも、この神が湯でよみがえったという言い伝えがのこります。
登場する主な神話
- 大国主の国づくり
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 少名毘古那神
- 読み
- すくなびこなのかみ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 別名・表記
- 少彦名命 すくなびこなのみこと
日本書紀表記・② 記紀間の対応 - 少彦名神 すくなびこなのかみ
通称(サイト表示)・表記ゆれ
- 少彦名命 すくなびこなのみこと
- 図鑑番号
- K00182
