試練の夫を助けた大国主神の正妻
どんな神さま?
試練にあう夫を、知恵と勇気で助けた、大国主神の正妻です。須佐之男命の娘で、父とともに根の国にくらしていました。兄たちからのがれて大穴牟遅神がやってきたとき、出むかえた須勢理毘売は、ひとめで心をかよわせ、父に「とてもりっぱな神がおいでになりました」と告げます。
けれども父は、若者をためしました。まず蛇のいる部屋にねかせます。須勢理毘売は、蛇をはらう布をわたして、「蛇がかもうとしたら、これを三度ふりなさい」と教えました。次の夜は、むかでと蜂の部屋。これも、ひれをわたして助けます。野原で火にかこまれたときは、ねずみに助けられました。最後に、父がねむったすきに、ふたりは父の髪を柱にむすびつけ、太刀と弓矢と琴をもって逃げ出します。追ってきた須佐之男命は、遠くからさけびました。「その太刀と弓矢で兄たちを追いはらい、大国主神となれ。わが娘を正妻として、りっぱな宮殿を建ててくらせ。こやつめ」。
正妻となった須勢理毘売は、夫がほかの女神のもとへ出かけようとすると、はげしくやきもちをやきました。けれども、こまった夫に歌で気持ちを伝え、さかずきをかわして仲直りします。自分でえらび、自分で助け、自分の言葉で思いを伝える。強く、まっすぐな女神です。
登場する主な神話
- 根の堅州国の試練
- 八千矛神の歌
解説:記紀の記述と神社の伝承を書き分けています。(日本の神さま365編集部)
基本情報
- 見出し表記
- 須勢理毘売
- 読み
- すせりびめ
- 区分
- 記紀の神
- 主な出典
- 古事記
- 図鑑番号
- K00183
